太郎のワクワク寿司大冒険! | アート色々(かくとうぎ色々)

太郎のワクワク寿司大冒険!

どうもサミュールです。今現在通っているアメリカのシカゴ美術大学に日本の「紙芝居」の伝統をアメリカ人に見せたくてPhotoshopで作ってプリントアウトした紙芝居です。

外人ウケに作ったつまらない作品ですが、日記の一つしかないあまりにもからっぽなブログですので載せて来ます。

ますます格闘技と関係なくなっている「かくとうぎ色々」です。

タイトルは「太郎のワクワク寿司大冒険」です。「浦安鉄筋家族」の影響が強いってのは一目で分りますよね?笑

画像をクリックすると拡大すると思われます。また言いますけど僕は生涯アメリカンスクールなので間違った日本語があったらマジで許して下さい。では楽しんで下さい!



かくとうぎ色々
太郎のワクワク寿司大冒険 by サミュール

かくとうぎ色々-すし1

pg.1 昔々日本海という名の海にある魚の家族が住んでいました。お父さんの魚介と長男の武夫と次男の太郎の三人家族でした。お父さんの魚介は日本海の中でも最高のビジネス魚として顔が広く、次男の武夫も同じ血を引いていると言わんばかりに周りの魚からにも一目置かれる存在でした。しかし次男の太郎は何故か名前から何までも凡人でお父さんの魚介に「そのIQじゃいつか日本の漁師に寿司にされるぞ!」と怒鳴られる毎日でした。どうやらお父さんの魚介は可愛い息子が心配の様でした。


かくとうぎ色々

pg.2 ある日次男の武夫と太郎は散歩・・・というか泳ぎに行きました。
「おい太郎。お前その顔じゃいつか寿司にされるに決まってるぞ」と武夫は太郎に話しかけました。
「顔じゃなくて頭だよね、武夫兄さん?・・・僕そんなに不細工では・・・」と太郎は問いかける。
「あっ、そうそう、ごめん頭だった、へへ」と武夫。
「武夫兄さん・・・僕そんなにアホなのかな?」
「うん、間違いなくアホだ」
太郎は武夫の毒舌に少しだけ傷つきしょんぼりとしました。
「それはな太郎、お前は経験が浅いからだ」と武夫は答えました。
「・・・と言うと?」と問いかける太郎。どうやら自分を直す気持ちだけは凡人では無かった様です。

かくとうぎ色々

pg. 3 「例えばだな」と言葉を走らせ、約2メートルぐらい離れた小さい魚に体を指しながら「あれは本物の魚かどうか見ただけで分からんだろ」と武夫は太郎に問いかけました。
「本物かどうか分からない?どういう意味なの武夫兄さん?」と興味津々な太郎。
「ふっ、貴様は若い。日本の漁師はな、まぁ世界中の漁師はだれでもこの手を使うけど、偽物の魚やミミズを頑丈な糸の先にある釣り針に引っかけ、獲物に喰わすんだよ。そして喰いかかった獲物は釣り針が引っかかり、地上に引っ張られる!そして料理にされる!日本人なら主に寿司という生きたまま食われるという恐ろしい料理にされるのだ!」と武夫は説明しました

かくとうぎ色々

pg.4 「な、何?!本当かいな武夫兄ちゃん?!」と驚きの顔を見せた太郎。「に、日本人とは怖い人種だな・・・」と太郎は感想を述べました。
「うむ、僕たち魚にとっては日本人とはサタンより怖いからな・・・まぁ牛にとってアメリカ人はそんな感じだろうけど」と武夫。
「牛とアメリカ人の関係なんて聞いてないよ武夫兄さん」と冷たく答える太郎。
「まぁとにかくだ」と続いた武夫。「何も心配する事はない。漁師の使う偽の魚なんて何百回も見た事あるが、あれは確実に違う。大体偽物は安っぽいプラスチックから出来たものだ」と太郎を安心させようとする武夫。
「まぁほら見ろよ」と例の魚に近づいて「パクッと行くからパクッと。何もないからマジで」と自分の話でちょっと怖がっていた太郎を励ましながらマジに例の魚に喰いかかった武夫。

そうしますと・・・

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pg.5 「ぐ、グギゴゲ?!!!」と武夫は奇妙な声をあげました。

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pg.6 ズルズルズル・・・と船上に武夫は切なく引き上げられました。武夫は当日発売の新しい日本製のルアーに真ん丸と引っかかりました。いくら優秀な武夫でも日本の進化する技術について行けなかった様です。それを悲しそうな目で見ていた太郎は自信満々にルアーに噛み付いた兄貴のアホさか、自分の憧れの兄貴が今までに聞いた事も無い様なアホは声をあげた事にショックを受けているのか分かりませんでした。しかし今大事なのはそんな事では無いだろうと、太郎は急いでお父さんの魚介に報告しに家へ泳ぎました。


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pg.7 「お父さん!お父さん!」と息切れながら呼びかけた太郎。
「な、なんだよオイいきなり」と太郎の突然の焦りように戸惑った魚介。
「武夫が・・・武夫が釣られた!!!」
「な、なんじゃと?!!!」

ようやく魚介はちょっと落ち着き、太郎に説明しました。

「今から行けばもしかしたら武夫はまだ寿司にされてないかも知れない!船の名前は確か寿司丸3号だったな?唯一の兄貴を助けてやれ!」と地上でも息を出来る様に、魚介は手作りの地上用ヘルメットを太郎に渡しました。
太郎は先ほどの漁船と同じ名前の船を見つけて乗船し、武夫のいる所にいきました。

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pg.8 そして太郎は武夫のいる寿司屋を見つけました。

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pg.9 しかし所詮魚の太郎はあまりにも無力でした。自分の兄貴を見つけ出した3秒後に目の前で武夫は身を切り取られ、寿司にされました。

しかも値段はたったの105円。太郎はとてもショックでした。もしも武夫兄さんが本当に寿司にされる日が来たらせめて315円の値段はしていたと太郎は思っていました。そんな悲しみを抱きながら、太郎は静かに日本海に帰ってお父さんの魚介に兄貴の死を告げました。

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pg.10 「ニッポンの寿司屋共め・・・こうなったら復習じゃ!」と魚介。
「ぼ、僕だって武夫兄さんの仇をとりたいけど・・・一体どうやって・・・」と太郎は弱気な言葉を吐きました。
「ふっ」と日本海一のビジネス魚の魚介は目を光らせながら答えました。
「海中も地上もビジネスに来ると同じ事じゃ・・・人間はのぉ、財布の中のお金が減ると何よりも嫌がるのじゃ!あの腐った寿司屋を潰せ!」と魚介は答えた。
「なるほどお父さん!」と太郎はありがたく魚介のアドバイスを受け、どういう手段を使って寿司屋を潰そうかなと考えに行きました。なかなか良いアイディアを思い浮かべなかった太郎は固い顔をしながら泳ぎ回りました。「何か良いアイディア無いかな・・・」と太郎は悩むと、後ろから誰かが太郎に声をかけました。

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pg.11 「太郎!太郎!」
太郎は後ろを振り返って見ると昔のクラスメイトのウニ君でした。
「やぁ、元気だったか太郎?本当に久しぶりだよ!」
「ウニ君!」と昔のクラスメイトとの再会を若干喜ぶ太郎。
「太郎、久しぶりに会ったっていうのにどうしたんだいその悲しそうな顔?」と太郎の事を心配するウニ君。そうすると事情をウニ君に話すと「うんうん、分かるよ。特にウニも高級寿司として扱われ、いっぱい食べられるよ」と同情の言葉を太郎に送りました。そうすると太郎は突然何かをひらめいたかの様に大きい笑顔を見せました。
「おっ、開き直ったかい太郎?それは良かった」とウニ君は喜ぶと・・・

かくとうぎ色々

pg.12 次の瞬間、太郎は海底に落ちていた棒切れを拾い、バコッとウニ君の後頭部を全身全霊を込めた力で殴りました。

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pg.13 するとウニ君はパカッと真っ二つに割られ、オレンジ色の肉が丸見えになりました。
「お前が高級寿司というならウニを拾いに来る漁師がいるに違いない!身の代わりに毒を入れれば食ったお客さんは死ぬ!そして店の評判が悪くなり、赤字になって潰れる!」と太郎は結構恐ろしい問題発言をしながら、ウニ君の体にたくさんの有毒物を入れました。


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pg.14 そして予想通り二日後に漁師はウニを集めに来ました。そして常連客はウニ君の肉を食べてとんでもない食中毒になって死にました。ウニ君の死について太郎は罪悪感を感じているのかって?「あんな下等生物、針が多すぎて友達もろくに作れねぇだろう。殺されたのはあいつにとって幸運だ」と太郎は自分に言い聞かせています。

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pg. 15 そうすると寿司屋「サシミーゼ」は2週間後つぶれ、代わりにさらにデカイ回転寿司のチェーン店「ガッパ寿司」が開かれる事になりました。

めでたしめでたし。

かくとうぎ色々

おしまい。



いや~、どうでしたか?お楽しみ頂けたでしょうか?

えっ?いや、ですから美大の宿題でですよ?思いっきり暇人とかじゃなくて。


では、機会あればまた色んな作品をアップしたいと思うので僕の作品と「かくとうぎ色々」の格闘技離れを御期待あれ!